草冠に官の読み方は何、菅と言う姓は何と読む。
「菅」は多年生の草本植物で丘の草地に生える。大変強靭なので、ささらや刷毛(はけ)などにすることができる。茎や葉は製紙の原料となる。また茅早の総称としても使われる。この字は形声文字である。艸(草冠)に従う官の音(音声を表す)である。本義はスゲやかやである。この字は『詩経』では「白華菅兮 白茅束兮」と言う。白色のスゲ草や、白色のカヤ束はと言う意味である。ここで用いられた二種の草は女性のみ帽と貞節を表現するために使われている。菅草は古代によく見られる植物で、ある種も象徴的な意味も具有している。


菅草
菅姓は比較的少ない姓氏であり主に山東、河南、安徽に分布している。菅姓の由来には何種かある。
一つは姫氏に出たもので、周の文王の後裔である。周の文王には伯邑考と言う子があり、彼の子孫は公敗というが、公敗は春秋時代に宋国の軍隊を菅に破ったので、地名を氏とし菅氏と称した。
二つには趙姓に出たもので、これは趙国の公族の末裔である。趙国の官職大夫の趙穿と言うものがあり、彼はかつて戦争中に俘虜となり後に釈放され帰国している。彼の子孫は捕虜となった場所(菅)を忘れないために姓を菅と改めた。
三つには、鮮卑族の出自(しゅつじ)であり、北魏時代の鮮卑の姓である。
中国の菅姓のほかにも、日本にも菅姓がある。日本の菅姓カン、或いはスゲと読み、来源には二説がある。
一説には中国の菅姓に由来し、これは仏教伝来の時に渡来した大陸の僧や商人などの子孫である。

二説には日本固有の菅草であり、これは菅草を職業或いは居住の地とする人の姓氏である。
日本の菅姓にも、元首相の菅直人(かんなおと)や菅義偉(すがよしひで)、漫画家の菅野文(かんのあや)などがいる。
漢字字典の紹介では、「菅」字は他の文字との組み合わせで単語を作る。例えば:
1、菅茅、茅草の一種。
2、菅筲(かんしょう)、スゲのむしろ。
3、菅荐:草席。
4、菅蒯(かんかい)、カヤ草の類で、また荒縄を編むことができ、草鞋を指すこともある。
5、草菅人命:人の生命を障害すること。
以上の案内で、「菅」字はいつも見重視せずかけるわけではないが、興味深く有用な知識を多く有していることが分かる。その中で「草菅人命(残酷にする)」と言う熟語は『史記・項羽本紀』に出て、楚漢戦争の時に項羽が彼に降伏した韓王信と魏王豹を殺したので、劉邦の怒りを買った。劉邦は「項羽に道無く、天下の士を草菅す。」と言った。意味は項羽は残忍非道で、天下の英雄を軽視して殺害したと言うこと。後に「草菅人命」は人の生命を重視せず障害することに使用された。
「菅」の字は多くは見られないが、却って興味深く有用な知識を含蓄している。それは植物であり、また姓氏であり、些かの単語や熟語でもある。それは古代人の自然と社会に対する知識と感情を反映している。
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