山東大学に収蔵されているニ羽の小鳥は2,800年余りも飛び続けている。

山東大学博物館の展示ケースに、二羽の可愛いことりが青銅の立柱の上に止まっている。


これは春秋時代の青銅鳥柱であるが、何をしているのだろうか。
双鳥立柱、青銅器に見る春秋時代の美学
この青銅鳥柱は、方形の台座に立柱と飛鳥の構成である。高さ48センチメートル、方形台座の長さ16センチメートル。内部は中空で、台座上には乳丁と魚雷紋が排列されている。

題材の中心の立柱は垂直に立ち、立柱の中間と上部にはそれぞれ一羽の飛鳥が立ち止まっている。羽を広げ生き生きと飛び上がろうとしている。二羽の鳥は絶妙の距離感で配置され、この鳥柱に安定感を与えている。二羽の鳥の頭は直角に向いて、両眼にはターコイズが嵌められ、くりくりとして「きらきら輝き力強」。



この独特な「角台座-立柱-双鳥」の造形は、同時期の青銅器の中でも際立っている。春秋時代の職人は自身の芸術総力を駆使して「モンチッチ(かわいい)」的な画面構成を捉えている。
装飾品掛けか方角機器か?鳥柱の用途を大予想
こういう鳥柱はどういう使い方をしたのか。専門家はこれは貴族が祭祀やその他の儀式に使った儀礼用品であろうと推測している。また装飾品などを掛けるスタンドである可能性もある。

また学者は1990年に河南省の淅川和尚嶺二号春秋晩期墓出土の「祖槷」と刻銘のある青銅器の台座から、こういう方形台座の立柱器物は太陽の陰を計測する日時計の可能性を推測している。柱の飛鳥は太陽の運行軌道の観察点を象徴している。

戦国時代の『周礼・考工記・匠人』にこれに対する「槷(げつ)を置き以て懸け、視るに影を以てす、日出の影と日入の影を計測を識るの規と為す」の記録があるので、古代人が槷を使用して太陽の影を観測する基準柱としていたと見ることができる。

工芸的には、青銅鳥柱は分割鋳造法で製作されている。職人はまず方形台座と立柱、飛鳥をそれぞれ鋳造し、それらを「積木寄せ」のように接続した。古代人の創意工夫は、あなたはアンダースタンド?
師弟が伝承する山東省の文化史・宝蔵博物館へお招きする
1995年、山東省済南市長清仙人台王室貴族墓から貴重な文物が纏まって出土した。

1995年仙人台遺址
青銅鳥柱もその中に含まれており、その後山東大学博物館の収蔵となった。

山東大学博物館(済南)序庁
山東大学博物館は1995年に成立し、現在は済南と青島両市共同で運営しており4万600件(組)を収蔵しており、中国の大学中では唯一の歴史考古学類の国家一級博物館である。1972年から山東大学専科が設立されて以来、師弟達は長期に渡りフィールドワーク考古学に携わり、博物館のために連綿として出土品を収集しておきた。

博物館内に展示されているツルハシや洛陽シャベル、手書きの絵図面などの実物は、何代もの山東大学の関係者が受け継いできた考古学の歴史の証明である。

山東大学博物館(済南)
近年では、山東大学博物館は、「インスタ映えする博物館」として、しばしば「ブレイク」している。青銅鳥柱以外にも山東大学博物館には数多くの看板宝物がある。
山東大学丁公陶文(4,200年前後)

なんと!4,200年前の古代人がこんな斬新な文字を書いている。
これは上が広く下が狭い四角形の陶片である。磨かれた方➕面に、5列11個の連続しない文字が有り、それぞれの文字の筆画がはっきりと読み取れる。専門家はその内容の解読を進めた。
1、比較的成熟した初期文字である。
2、人々に淘汰した文字である。
3、現存資料ではなく甲骨文字との関連は判断する方法がないが、概ね「岐路に入った原始文字」である。

4、幾つかの象形文字は、殷商時代の甲骨文字と対比できる。例えば三列目の最初の文字は「鬲」と解釈できる。第二字目は「戊」と解釈できる。
5、丁公陶文と古彝文のとは密接な関係があり、卜辞の可能性が高い。どう思いますか。
甲骨卜辞(殷商時代)

この亀甲は四つの断片を繋ぎ合わせたもので、刻文の内容は、卜辞である。この甲骨卜辞は2003年に大辛荘遺跡で発見されたが、1899年の甲骨発見以来の初の殷商都城以外の地区で発見された殷商時代の卜辞であり、甲骨学史上画期的な発見と言われている。
蛋殼陶高柄杯(龍山文化時期)

この黒陶高柄杯は伝統的に酒杯であり、広く傾斜した縁、柄の上下両端は細く、柄の中部の円鼓は中空であり、透かし彫りが施され、円盤を伏せた台足である。陶器の薄さは卵に殻のようであり、内外の表面はカラスのぬれ羽のように黒光しており、非常に成功に作られている。先史時代の製陶工芸や中国の儀礼制度の起源と発展に重要な意義を有している。
彩絵陶馬(漢代)

2018年に山東省邱堌堆遺跡で出土。赤、白、黒三色を主とする全体彩色は、保存状態が良好である。
これらの文化財は古代人が残した「文化コード」であり、彼らの生活に対する愛情と好奇心が込められている。これらの数千年に渡る記憶が、あなたとの出会いを待っている。


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