紀元577年、北斉は生滅し、胡太后は聟嫁の穆皇后を連れて、有頂天になって美色を売る商売を始め、嘗て「后となるのより娼婦となるのが良い」の一語で人を驚かせた。

胡太后の父親胡延之は北魏の権臣で、また名門の出身とされている。

紀元550年、北斉が建立され、高家と好い関係を作るために、胡太后は高湛と婚約を許した。当時高湛は妻を亡くしたばかりであったが、彼の最初の妻は柔然公主であった。二人が結婚した時、柔然公主は僅か5歳で、亡くなった時でも13歳であった。

ようこそ　山東省へ

中国山東省旅行:ゴルフ:ご宿泊施設:レンタカー等も何でもお任せください。

胡氏は大変幸運で、当時の高湛は、半分も皇帝になる気配はなかった。

しかし北斉の皇室の交代は大変早すぎた。

建国の皇帝高洋(つまりあの『少林寺伝記』中の人命を粗末にする皇帝)は酒食におぼれ、たった34歳で、彼の息子の高殷が位を接いだが、数年もせずに廃され、殺害された時年はたったの17歳であった。

高殷を排斥したのは、高洋の弟高江演であったが、ただし数年でなくなり、彼は病死であった。

このように、高湛は高洋と高演の弟で、北斉の第四代皇帝となり、胡氏も皇后となった。

その後、胡氏の産んだ子高緯が皇帝になると、彼女は太后となった。

紀元577年、北斉が消滅されると、北周の皇帝は却ってこの(北斉)皇室の女性たちを迫害することなく、彼女らに自由を与え、彼女を自立させた。

本来メンツを大切にするが、しかし胡太后は自ら進んで、更に聟嫁の穆皇后も一緒に美色売るを始めたが、見たところ大変享受していて、実に予想外で驚いた。

胡太后は何の為にこのようにしたい放題であったのであろうか。

これは、彼女が若い頃の憧れの人に始まる。

胡太后が最も崇拝している人は、彼女のおば〜北魏の霊太后である。

霊太后は大変手腕のある女性で、北魏の末期には、王朝の政治は基本的に彼女の手の中にあった。

しかし、これも大変傑作な女性で、人を驚かせることを少なからずやってのけた。

例えば、義理の弟河清王元懌を見始め、無理やり彼に同室を迫り、知れ渡って賑やかした。

理屈で言えば、普通の太后がこのようなことを仕出かし(しでかす)て、命が助かるだけで結構なことである。しかし、霊太后は一時幽閉されただけで、また謝安の東山再起のように盛り返して執務した。

再び手に権力を握った彼女は、更に狂気を増して、多くの寵臣を抱えてふしだらを続けた。

霊太后の結果は良くなかったが、しかし、彼女は確実に胡家の功労者であった。

胡家に輝かしい時代をもたらしたのは、彼女であり、胡家の男性に権力を握らせたのも、彼女であった。

胡太后は父を若くして亡くし、叔父から叔母の話を聞いて育ちました。もちろん真似はしているし、特に問題があるとも思わないです。

胡太后の不条理さの第二の条理は、夫の高湛に関係があった。

高湛は良い皇帝ではなかった。

即位後、兄の高演の皇后・李祖娥を横領して、自分の娘を妊娠させた。その後、李祖娥は恥ずかしさの余りに、生まれたばかりの娘を殺してしまいました。高湛は怒りの余り、彼女を生きたまま殴り殺しそうになった。

皇后である胡氏の心中は穏やかではなかった。彼女の反撃は非常に簡単で:あなたがわがままにして、私もわがままにして良いです。

こうして胡氏は、高湛の側近である和士開に好意を抱くようになった。

和士開は、顔が綺麗だし、話し上手で人を褒めることができ、琵琶の演奏も上手な好青年であった。

胡氏は和士開を見た時、彼に惹かれ、彼は彼女に目をやった。

正直なところ、高湛は恋愛のベテランで、その兆候にはとっくに気づいていたのだが、不思議なことに、嫉妬や怒りは全くなく、ことあるごとに条件を整えた。

例えば、胡氏が長槍を習おうとした時、高湛は妻に寝取られないように、和士開に教えさせた。

紀元前565年、高湛は皇位を息子の高緯に伝え、自分は太上皇となり、胡氏も自動的に胡太后となった。3年後、高湛は酒色におぼれ、体を壊し、突然亡くなった。

此れから、胡太后は地位最高の女性となった。高湛が在世の頃、胡太后は彼のメンツに気を配らなければならなかった。今では寡婦となり、彼女はあっさりと和士開と共に行動を始めた。和士開が殺害されると、禅房の和尚との往来を密にして、更に彼らを「尼僧」に変装させ宮廷に入れさせ、自分と共に日夜の拝仏をした。

ある時、皇帝高緯は母親を訪ねようとして、たまたま二名の眉目秀麗な「尼僧」に遭遇したが、前に出てちょっかいをかけたら、この動きで、彼はこの「尼僧」が意外にも皆男性であることを発見して愕然とした。

激怒して、彼は母親を閉じ込めてしまったが、幽閉の日々も、胡太后の生活はやはり滋味(じみ)的なものであった。

紀元576年、北周の大軍が襲来し、高緯は亡命する為に息子に皇位を渡し、その後寵妃馮小憐を連れて逃亡した。翌年、高緯は捕らえられ、北斉は正式に国が滅んだ。

北周皇帝宇文邕

胡太后、穆皇后などの女性親族は、皆北周に捕らえられたが(北周皇帝)宇文邕は彼女らを自活させた。

しかし側仕えに慣れた女性親族に、何ができるのであろう。

『南北史演義』の記載によれば、胡太后は40歳余りで、穆皇后は20歳であった。二人は長安の市街に流落したが、実際には生計を図る手段もなく、そこで美色を売り出す商売を始め、少年と一緒につるんで、大変歓迎された。

胡太后は、「后となるのは女娼に如かず、更に楽しみがある。」といつも感慨していた。

当時ながら、この本は文学作品で。きっとフィクションの要素もあり、必ずしも真実的ではないだろう。

正史では、胡太后の最期には2種の話がある。一つは『北斉書』『北史』の記載で、胡太后等の人は、色気を売って、隋朝開元年間まで生きた。

もう一つは『資治通鑑』の記載で、胡太后等後宮の女性たちは、出家して尼僧になったものも有れば、蝋燭を売って貧窮な生活を過ごしたものもあると言う。

この領主の言い方は正史に記載する所で、比較して言えば、私個人は最初の話を比較的信じている。

花鳥風月派の酒色におぼれた人が、貧窮凄惨な生活には適応し難い。

あなたはどう思いますか。メッセージを歓迎します。