本文
孫逸仙氏一行ガ去る十八日滊船安平
號ニテ上海ヲ出帆シタル趣ノ電報当地ニ
着スルや一行歓迎ノ為め ビーチホテルノ大廣
間ヲ休憩所ニ充フル為メ装飾ヲ施シホ
テル前及上陸地点ニ緑門を設クルナド諸般
ノ準備ヲ 二十日 朝ノ到着ヲ待チ居
タルニ前日来ノ風浪少レモ 其勢ヲ減セズ
仮令入港スルモ上陸困難ナラント思ハレタルニ
同日ハ海上不穏ナリシ為メカ安平號ハ威
海衛ニ寄港シ廿一日朝当港ニ来着スベキ
旨電報アリ朝来波止場ニ出迎へ居リタル
官民何レモ失望シテ退散シタリシガ翌廿一日
午前六時頃同滊船は海琛ニ護衛セラ
レテ入港シリ折抦二三日来ノ風浪モ頗
ブル鎮静シタルヲ以テ曲同豊、連承基
及商震等ヲ初メトシ各界ノ人士小䒱気
船三隻二分乗市珍客歓迎ノ為メ安平
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【概訳】
孫逸仙氏一行が、去る十八日汽船安平号にて上海を出帆した趣旨の電報が、当地に到来するとすぐさま一行は歓迎のため、ビーチホテルの大広間を休憩所に充当するために装飾を施して、ホテル前と上陸地点に緑門(青葉の歓迎門)を設置するなど万般の準備を整へて、二十日朝の到着を待っていたが、前日来の風浪が少しもその勢を減少することなかった。もし入港しても、上陸は困難であろうと思われたので、(また)同日は海上不穏であったためか、安平号は威海衛に寄港し、二十一日朝に当港に来着しようとする趣旨に電報があった。朝から波止場に出迎えに居た官かた民間は誰も失望して解散して立ち去ったが、翌二十一午前六時頃に同汽船は海琛号防護巡洋艦に護衛されて、入港して来たところ二・三日来の風浪も、大変頗ぶる鎮静したので、曲同豊、連承基と商震を始めとする各界の人士たちは小䒱気船三隻に分乗して、珍客歓迎のために安平・・・
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