フレンドリー山東(威海李君)

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ようこそ、孔子のふるさとへ。
悠久の歴史を尋ねて旅立てば、孔子のふるさと中国山東省はすぐ近くです。ここは中国文明揺籃の大地。山東省エリアには中国伝統文化を形成し、子々孫々に伝えられ、多くの古代聖人がここで生まれました.「至聖孔子」、「亜聖孟子」、「兵聖孫子」、「書聖王羲之」、「智聖諸葛孔明」······3000年前の周代、このあたりには多数の国家がありました、斉国、魯国は殊に有名で、今も山東省のことを斉魯大地と呼びます。
朋あり遠方より来る、また楽しいからずやと孔子が語ったように山東省は「孔孟の故郷、礼儀の邦」として、歴史資源に豊み、多彩な伝統習慣を継承し、「周礼」から「論語」まで数多くの儒教聖典を生んできました。古代から現代まで、明るい山東人は忠実·仁義尊守、こつこつと「フレンドリー山東」を実践しております。
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この漢代の医簡は中国の臨床医学に多くの「最高」を残した

フレンドリー山東(威海李君)


中国の三大文化の一つと言われる漢方(中国医学)は中華民族独得の医科学である。

漢方文化は中華文明中の一粒の真珠である。今日は世界伝統医学の日であるので、一緒に「医薬簡牘」を知りましょう。

中国の臨床医学の「特許」を持つこの医簡は並(なみ)外れている


この医簡は甘粛省武威の後漢墓から出土し、木簡78枚、木牘14枚を含む全92枚である。これは中国最初で内容も最も豊富な医学著作の原始的文献であり、中国医学に多くの「最高」を生み出した。
最初のハンセン病処方の記録
最初の鬱血(うっけ)治療法
最初の漢方の「弁償的立ち位置」の反映
最初の「七傷」に関する記載(漢方理論中の七種の疲労原因を指す概念)⋯⋯

簡牘には「悪寒排除方」や「婦人病膏薬方」など30余種、比較的完全な医学処方が記録されて、内科、外科、婦人科、(耳・目・口・鼻・体の)五器官科、鍼灸科などに渡り、百種近くの薬品が列挙され、薬品によっては15種もの素材を調和している。

処方は更に「事細か」であり、病名、症状、薬品、服用量などを列記し、更に服用時間を詳細に記したものもあり、患者には時に投与量を調整し、投薬時には過度の疲労をしないことが注意事項として記されている。

『医薬簡牘』の成立は後漢初期であり、ちょうど『黄帝内経』『傷寒雑病論』『神農本草経』が流行した時代であった。これらの中国医学の初期経典の原本は流伝の過程で次第に消滅していったが、それ(『医薬簡牘』)は原本のまま保存されており、中国の古代医学の研究に貴重な資料を提供している。

古いが古臭くない漢方の知恵を明らかにする2,000年前の処方

学者の推測ではこの簡牘は後漢時代の漢方医が長期の実践経験と体得を総結したもので、所謂カスタマイズされた「治療ガイド」である。医薬簡牘の一枚を紐解き老漢方医とどのように診療したのかを見てみよう。

私達は皆、漢方医学の診療において、咳嗽(せき)には風熱咳嗽(体に熱がこもったタイプの咳)と風寒咳嗽(体が冷えたタイプの咳)の2種類があることを知っています。簡牘(古代の木簡や竹簡の記録)には、この二つの異なる咳に対応する薬方が記録されています。
簡79
長く続く咳と、喉の中で虫が鳴くような音がする症状の治療薬(30歳以上の方向け):
材料:柴胡(さいこ)、桔梗(ききょう)、蜀椒(しょくしょう)各2分、桂(けい)、烏喙(うかい)、生姜 各1分

合計6種類の材料を混ぜて、白蜜(はちみつ)で丸薬にする。

大きさは桜の実ほどにし、昼夜問わず1日3粒を口に含んで少しずつ溶かして飲み込む。

非常に効果が高いとされている。

主に「長引く咳)と「喉の虫鳴き」のような症状に対応

蜜で丸薬にして溶かしながら摂取することで、喉に直接作用する。

簡80甲、80乙

長く続く咳と、息が逆流するような症状の治療用の湯剤

材料:紫菀(しおん)7束、門冬(めんどう)1升、款冬(かんとう)1升、橐吾(たくご)1升、石膏(せっこう)半升、白苣(はくきょ)1束、桂(けい)1尺、蜜(みつ)半升、棗(なつめ)30個、半夏(はんげ)10個

合計10種類の材料を用意する

全て細かく刻む(ただし半夏は刻まない)。

水6升(約10リットル)を加え、6回煮立てる。

不純物を取り除き、温かい内に小さな杯で1日3回飲む。

薬は一晩置くと再び煮沸し、3〜4日で完治するとされている。

湯剤(煎じ薬)として、より広範範囲に体を温め、咳を鎮める

長引く咳と呼吸の逆流感に効く。

前者の薬方は温熱の性質があり、寒邪を取り除く作用があるため、肺が冷えることによる咳に用いられます。

一方、後者の薬方は冷却作用と保湿作用があり、肺に熱が溜まることで引き起こされる咳を治療することができます。

表情的には似ていますが、本質的には異なる病気です。

また、他の二つの木簡には、逆の状況が記録されていました。


簡9と簡10:異なる疾患に同じ治療法を用いる例

簡9及び簡10:様々な種類の排尿困難の治療が記録されています。

石癃(せきりゅう)〜結石が原因で尿が出にくいもの(排石あり)

血癃(けつりゅう)〜血尿を伴うもの

膏癃(こうりゅう)〜油分が混じった排尿困難

泔癃(かんりゅう)〜乳白色の濁りが出る排尿困難

これら五種類の排尿障害は、全て同じ薬方で治療されるとされています

薬方の内容 材料:

生姜(しょうが)、瞿麥(くばく)各6分

菟糸実(としじつ)、滑石(かっせき)各7分

桂(けい)半分

合計6種類

調理法:これらを全て混ぜ合わせます。

混ぜたものを方寸匕(約1平方インチ、少量の計り方)取り分け、酒と一緒に服用します。

1日に6回から7回服用すると、すぐに症状が改善し、結石も排出されると記載されています。

温熱と冷却の違い:寒邪(体が冷えることで起こる病気)には温熱で治療し、肺熱(体が熱を持つことで起こる病気)には冷却で治療します。

異なる病気でも同じ本質を持つ場合があります。

経験豊富な老中医(ベテランの中医学医師)は、曇りを取り払うように病の本質を見極め、同じ処方を出すことがあります。


簡11、簡12:「血瘀(けつう)を治療する方法」

活血化瘀(かっけつかう):血の巡りを良くして、血の滞りを解消する

温陽散寒(おんようさんかん):体を温めて寒気を取り除く

弁証医治(べんしょういち):症状に応じて治療を行う

これらの治療法は、現代の中医学でも非常に重要な内容となっています。

驚くべきことに、これらの理論は2000年以上前の古代に既に確立され、実際に運用されていたのです。

医師の筆跡と書道の価値

「医者の字は読みにくい」と良く言われますが、その独特な筆跡(医者体)は何と漢代(紀元前206年〜紀元220年)には既に存在していました。
『医薬簡牘』は、医学的な価値が計り知れないだけでなく、書道の世界でも重要な地位を占めています。
簡牘は縦書きの墨書で、字体は隷書や章草が使われています。筆運びは熟練されており、自由で軽やかです。厳格さの中にも優雅で洒落た表現があり、規則を守りつつも意を表しています。

東漢時代の書体と簡牘の特徴
東漢時代(25年〜220年)には、隷書、草書、行書、そして初期の楷書が広く使われていました。この時期は様々な書体が交わり、異なる技法が融合することで簡牘(竹や木に書かれた書物)の文字に独特な風貌が生まれました。
隷書と草書は互いに組み合わされ、率直で素朴、粗野でありながら強い筆意を見せています。

この独特な書法のスタイルを見ると、現代の処方箋に見られる「医者の筆跡(医者体)」が、実は古代の時代から雛形(ひながた)があったのではないかと考えさせられます。
2000年前の薬方に込められた知恵
一枚一枚の2000年前の漢方には、数え切れない中国の知恵が込められています。世界伝統医薬の日には、この古代の医学の宝庫に敬意を表したいものです。