漢字初の解釈:陵
「陵」は会意文字兼形声文字である。
甲骨文の「陵」字の書き方には二種類の基本形があり、それぞれに多くの書き方がある。甲骨文の最初の字形は「人」(大人) の両腿に長短があり、短い太腿の下部はこんな棒のようなもので支えられ、異なる二つの腿が強いコンテストを形成している。古代には、奴隷の主人は奴隷に極刑を科せたので、多くの奴隷は極刑に耐えられず逃亡することがあったが、再び捕らえられた奴隷は片腿、または片足を切られて逃亡できなくされた。「陵」はつまり逃亡した奴隷がまた捕まって一本足にされた真実を写したものである。
甲骨文の第二種の書き方の「陵」 、 字は左右構造の形態となっている。左側は「人」(大人) の正面図であり、右側は「阜」 であり、石段あるいは急坂のある山丘であり、この字形は人が石段を登って峠越えをしている様子である。この字形の「陵」の意味は高みに登ることである。
周代早中期の金文の「陵」 、、 字は、甲骨文の第一種の字形の片足を示す記号を「阜」に改めたものであるが、戦国時代の「陵」字はいまだに片足のまま書いている。小篆の「陵」 字は戦国時代の形態を継承している。隷書 は「左 阝に従い(阝偏)、麦に従い、楷書では「陵」と書く。
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