沈睡三千年 一醒驚天下

1986年、三星堆1号と2号の祭祀の坑から千件以上の文物が出土された。それぞれの品物は世界を驚かすのに十分である。この考古学的な発見の中で、一本の「大樹」が蘇った。それが三星堆博物館の宝物である「I号大型銅神木」である。この木に注目すべき点は三つある。

　　　　中国最大青銅器「神樹」又「科学樹」

「I号大型銅神木」は1986年に三星堆遺跡の2号祭祀の坑から出土した。修復後、高さは3.96メートルにもなり、これまでに発見された中国の青銅器の中で最も大きい。

そんな巨大な木を、古代蜀人はどのように鋳造したのだろうか？2号器物坑の埋蔵年代は、中原の商代後期に当たる。当時の人々は既に制度の精錬、鋳造、溶接技術を習得しており、この青銅器全体を鋳造する技術は「分節鋳造法」と呼ばれている。

3000年前、古代蜀国の職人達は、幹、枝、鳥、果物などそれぞれ鋳造し、各部品を溶接して一体家した。鉛錫の物理的な特性を利用して、銅の融点(融点)を下げ、銅の強度を増加させ、最終的に当時の「科学の木」を完成させた。

「上一休九(一個が上り九個が休む)」の太陽は、神樹の古代伝説に関係する

この樹は三層に分かれ、各層三枝が、合計九絵だである。各江田はまた上向き下向き二枝に分かれて、上向きの枝には銅の鳥が蹲り(うずくまる)。銅鳥は頭をもたげ、遠方を望んでいる。下向きの枝には果実が垂れ下がり、樹幹の傍らには銅の龍が地面に臥せている。

龍角は火炎が燃え上がり、尾は高く上がり、身体は樹幹に纏わりつき、猛龍が樹を降りているようである。

鳥は天を望み、龍は地に伏し、樹、龍、鳥が一体をなし、それぞれ天地を繋げている。

『山海経』に、「九日下枝に居り、一日上枝に居る」と記載する。当時の人々は太陽が東から昇り西に沈むという自然現象を解釈する方法がなく、太陽は「金烏」の背に乗って進むと信じていた。そして東方には扶桑樹が立ち、西方には若木樹が立ち、早朝に金烏が太陽を乗せて「扶桑」樹から昇り、夜には「若木」に舞い降りて棲息すると幻想していた。

十個の太陽が「交替当番」して、一個が働き、九個が休んだ。「上一休九」の太陽は古代人の脳中の世界を作り出した。この神樹は古代の「十日」神話の実物を克明に移し、古代蜀の先住民の宇宙に対する最初の想像を表している。

十年の修復は、あなたに見せるためであった