支、条、才、主(甲骨文文字の解釈)
「支」は「枝」の本字であり、籀文 は (竹) ➕ (又)の組み合わせたものである。篆書 「支」は葉のひらひら付いている竹の枝を持つことで、 「竹」と「又」 の組み合わせである。造字の本義は、幹から分かれて出た細かい枝である。支が「支持」「枝分かれ」を指すようになり、本来の「竹木の枝」の意味が無くなってから、篆書の枝は本字の「支」は更に「木」を加えて枝を作り代替した。『説文解字』に、枝は、木の別に條(えだ)を生ずるなり〜木の幹の側面から生える枝の事。隷書の であります。
条、甲骨文 の上部の は逆さに書いた「止」で、足でその上を踏んでいることを表す。文字の下は原木 、右側は行進「亍」 で、一本橋を進むことを表す。古代人は真っ直ぐな原木を谷や小川の両端に掛け、通交の便を測った。有る甲骨文の条 は「亍」 を省略する。造字の本義は、真っ直ぐな原木で橋を作り通行する事。篆書の は ➕ の組み合わせたものである。『説文解字』に、條は、小枝なり。隷書の であります。
才は「材」の本字である。才の、甲骨文 は柱 に一本の横木を を掛けたもので、家の柱にかかる横木、即ち棟梁を表した。ある甲骨文の 、金文の の横木 は省略して を代替した。篆書の は を省略して撇を代替した。篆書の は金文の字体が継承されております。「才」が抽象的な「才能」「人材」を専ら指すようになり、本来あった「棟梁」の本義が消失してから、篆書の「材」には「木」を加え新たに「材」を作り代替した。造字の本義は、建築に使用できる材木座である。 (余)。
主は、灯心のことで、後に火を加え「炷」にします。「主」は主人、君主のことです。『説文解文』:主は、灯中火主なり。甲骨文 = ( ➕ )➕ と組み合わせたものである。ある甲骨文 = ➕ と組み合わせたものである。ある甲骨文の は を省略して を代替されております。
主は「柱」の本字である。主、金文の異体字 は屋根 と立柱、横梁の構造「才」 の構造で、屋根を支える中心的な柱で、大黒柱である。篆書の は甲骨文字体が継承されております。隷書の であります。
杯の篆書字形は多様です。「杯」の篆書字形 は 「曲」と 「不」で構成されています。 は竹製品の加工を表し、 斜口の竹製の水差しであり、水を入れるために使用される竹製の容器を表します。漢字の造字本義は、「竹製の容器」という意味です。一部の篆書の は、「皿」 を の代わりに使い、焼いた陶器の飲み物の器を表しています。また、一部の篆書では「口」(飲む)を追加して、容器の飲用目的を強調しています。 の 「缶」(陶器)と の (木器)は、それぞれ陶器と木材を表しています。楷書の を篆書の を の代わりに使いました。
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