漢字の初解釈:忠・誠
「忠」は『説文解字』に、「忠は、敬なり」。「誠」は『説文解字』に、「誠、信なり」。この説明では渇きも癒え(いえる)ないので、字典(の説明)を加えよう。
「忠」は、忠は、内にその心を尽くして欺か(あざむく)ざるなりという。
これは余力を残さず全勢力を傾けると言うことである。字形的には(形声文字で)心は意符であり、「忠」が心理活動であることを表し、「中」は音符であり。或いは会意文字で雑念なく集中することと言う。
「誠」は、『増韻』に、「誠は、純なり、偽り(いつわる)無きなり、真実なり。」
とは心の純潔、真実本心の意味である。文字は誠と書き、(形声文字で)「言」は意符であり、言語の全うさを表し、「成」は音符である。或いは会意文字であり他人を成就(じょうじゅ)させることである。
忠誠とは、真誠は、二心の無いことである。この言葉は『荀子・堯問』に出て「忠誠は内に盛り、外に賁(かざ)リ、四海に形どる。」。屈原の『九章・惜誦』に、「忠誠を竭(つ)くして以て君に事へし⋯⋯」とある。政治的な場面で多用されることは知られているが、〜心をゆだねるものであり、愛情の基礎を妨害するものではなく、他に好い選択肢があるとは思えない。
いつぞや「なんし若し離れず棄てざれば、我れ必ず生死相い依らん(あなたが離れない限り、私はずっと一緒)。」というネットスラング(俗語)が流行った。大変忠実なようでも、何処か違っているようであろうか。昔聞いた結婚を成功させる要点は:
いい人を見つけ、自分もいい人になる事である。
そこに雲泥の差を見つけた。忠誠は自身で決断するもので、あなたの変わらぬ愛に終止符を打つものではないので、私が答えるとしたら「私はあなたっとずっと一緒」で十分であろう。〜これからは私自身が良い人になり、長いようで限りある朝な夕なに、子供のような天真爛漫に、何も隠すことのなく、しかも私から離れることもなく、あなたも離れることなく、心の全てが私の愛の信仰である。
あなたに関しては、私は命運の全てを任せるが、あなたも私と同じように決断してほしい。最後に運命の面前で惜しむ所を知らない二人が、お互いのために更に良い人間になるように昇華することを想像するのは良いことである。
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