漢字初の解釈:高
高は象形文字である。
甲骨文の「高」 、、、 字は高い台上に建てられた尖った屋根の家の形を象る。上部の 、、、 は、屋根を表し、中間の「目」に似た記号は家屋の主体であり、下部の「冂」に似た記号は高大な基礎である。
一説に甲骨文の「高」は物見台の楼閣であり、その上下の楼閣は高く台が幾重にも重なるので、「高さ」を表しているという。
また一説に上部の建築は物見の塔であり、下部の「冂」に似た記号は、城壁であり、城壁自身は大変高く、氷壁上の物見塔も更に高いという。
初期の甲骨文「高」 、 字は、「冂」に似た記号の中には「口」字はないが、後期の甲骨文 には「冂」に似た記号中に「口」 が増加している。「冂」は城壁を表し、また人や、牧畜で出入りする門戸を表す。
金文 、、 、 は基本的に晩期の甲骨文の形態を継承し、構造の変化はない。小篆 、、 は甲骨文の基礎を継承し、上部の屋根の部分は「亠」と書き、中間の家屋本体の部分は上下を断ち切り「口」と書いた。
隷書 は小篆の字形を継承し、楷書では 、 と書いた。
「高」の本義は高台である。「高」と「抵」とは相反する。『荀子・勧学』に、「高山に登らざれば、天の高きを知らざるなり。」
「高」は一般的な事物、高超、高尚さに意義が発展している。『戦国策・趙策』に、「吾 聞くならく 魯先生は、斉国の高士なり。」
「高」はまた等級の程度の高さを指している。李白の『夜 山寺に宿す』詩に、「敢て高聲に語らず、恐らくは天上の人を驚かさん。」
「高」は年齢の大きさを指している。『戦国策』に「王年高きなり(王の年齢が大きい)。」
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