辺鄙な沿岸の町として、威海は清朝末期に中国海軍基地として有名になるまで大衆には無名であった。しかしその美しい自然環境は、イギリスが租借するまで際立つ(きわだつ)ことはなかった。当時、気候は「驚くほど良い」「白人に最も適した」いた。「このような保養地は連合王国のどのような場所よりも癒しのより良い展望を確保する」ものである。そこでイギリス政府はそこを極東の海軍駐屯地として開発し、「楽園に転換する」という海軍の要件に合わせた。返還後、中国政府は主力の通商同様に余暇の旅行者へもっと注意を払った。威海は次第に海軍港から行楽地(こうらくち)として有名になっていった。

落日の威海湾、1926年7月撮影。

イギリス海軍と入植事務所は「ここの気候は比類がなく、開発途上の観光事業の条件に全く好都合(こうつごう)」であると信じていた。

威海で観光事業の最大の投資家ダンカン・クラーク(父)、1920年代のエドワード港にて撮影。

現在の啓明花園周辺の最も大きな海水浴場、1930年代撮影。イギリス国民は威海の気候が白人にとって理想的でありなお一層色々な点でイギリスよりも優れていることに同感している。

タイーンズホテル(女王飯店)のポスター、20世紀初頭。

キングスホテル(国王飯店)、1930年代撮影。威海の人々は、一般にそこを「東大楼(イースト・ビル)」と読んでいる。そこは最新設備と中国沿岸で有名なホテルの一つである。

劉公島康来ホテルの食堂。そのホテルは当初は一階で、それから1933年と1934年にダンカン・クラークの長男であるジョン・クラークによって2階に改修された。

ようこそ　山東省へ

ジョンは半身不随に苦しみ、それ故地方の人々は彼を「ラメ(足の不自由な)ジャン」と呼び、そして「ジョン」が中国の文字の「ジャン」のように聞こえるので、そのホテルを「ラオジャンホテル」と読んだ。

劉公島のイギリス海軍ゴルフクラブ、20世紀初頭撮影。地域の観光事業の開発を信仰するために、ほかのゴルフコースが認可により町の城壁の東門外の閲兵場に建設された。威海はゴルフ・スポーツが早くからそして長続きして発達した場所の一つである。

劉公島のイギリス海軍病棟、1903年のクリスマス撮影。威海は極東の外国人のための最高の沿岸保養地の一つであったので、「誰もが楽しんだ気候の経験を忘れられずに、いつもここへもう一度やってきたいと考えていた。

20世紀初頭にロワーズ・アンド・クラーク社(泰茂洋行)が建設した。半月湾(合慶湾)近くのセブン・サマーハウス(七星楼)。長期休暇のためにたくさんの訪問者が威海に来たので、賃貸(ちんたい)住宅業も促進されて、中国人と外国人双方が賃貸借のために浜辺近くに戸建てを建設した。

アー・フォン(兆芳)写真館の写真入れ。1899年創業のアー・フォンは、威海でも初期の写真館であった。続々と怡芳、大同、寿星、新光を含むほかの写真館が開業した。

アー・フォン写真館で撮影されたジェーン・クラーク夫人と娘ジーンの写真。その写真館は香る写真で有名であり、威海で人気のある古くて良い写真の多くがアー・フォンの撮影であった。

和成社製の錫象嵌の地元広告、1914年撮影。地元の刺繍、レース編み、銀細工、中国船の模型、錫象嵌は威海で観光客に良く知られた土産であった。

元合慶ホテル近くのイギリス陸軍野営、1920年撮影。

猟犬と一緒になる狩猟は、威海での野外運動としてイギリス人のお気に入りであった。秋冬ごとに、外国人居住者は天候の許す限り一日中狩猟を楽しんだ。

威海市档案局シリーズ　編著