威海衛規定で言渡された協定では、中国政府が港を閉鎖し海軍基地のように独占して保留しない限り、威海は外界に開放され続けるべきで、中国人と外国人居留者は言い渡しの後にも共に暮らし続けた。都市環境は国際的な姿を大切にするばかりでなく、また社会生活も重視したので、中国政府は公共事業を優先し近代化路線に従って威海の開発を行った。1936年までに、その地域はよりモダンな姿となり、都市部は4平方キロ㍍まで拡張した。

維新路の西側区間、1933年。当時の威海市は開渠(かいきょ)排水方式を採用しており、固形物や汚水を排水することは禁止されていた。蓋付きの家庭用下水は、毎朝毎晩、道路清掃員によって海岸に移動され、空(から)にされた。この管理の良さから、「地下水よりもきれい」と言われるようになった。

威海の市章(ししょう)。1931年、中国政府は甘い香りの木犀(もくせい)を市の花として、黄と青を市の色として、円形の市章を承認して公表した。

維新路の東口(今日の百貨店近く)、1932年撮影。交通機関の促進が必要で、街の城壁の東門を取り壊して代わりに1931年10月1日に西門に向かって通路が先導的に建設された。

統一路北口、1930年代晩期撮影。この道路は1931年11月末までに完成した。街の城壁の北門も1933年に道路改修のために取り壊れたが、代わりに街灯(がいとう)付きの2本の柱が建設された。

橋頭の西河近くでの道路建設、1931年撮影。都市と地方の交通機関の促進のために、威海では数年以内に600キロ㍍以上の土砂造の農道が開発された。

威海の航空母艦イーグル上の艦載機、1934年撮影。イギリス時代、当局は長峰村の近くに飛行場を建設するという考えを持っていた。1931年に、中国政府の長峰に117エーカーを占める、威海飛行場を初めて建設したが、民間への航空事業を開始するための努力は成功しなかったので、飛行場はのちにイギリス海軍に貸与された。

環翆楼公園、1934年撮影。返還後、中国政府は1931年11月末までに高楼の再建を終え周辺を動物園を備えた公園に変え、当時威海で一番の名所となった。

三角花園の冬景色、1937年撮影。この庭園は1916年に建設されました。その後、中国政府は1931年に威海衛の復興を記念して、この場所に記念碑を建てました。この庭園は、鯨の骨のアーチ、ラジオ施設、繁華街としても知られていました。

環翆楼の近くに植林する政府職員と全校生徒、1931年4月5日撮影。1914年に大規模な植林が始まった。調査によると威海の山林管理は1949年の山東省の平均の22.8倍に達していた。

威海衛政府病院の職員、1931年撮影。良く知られた夏季行楽地(こうらくち)として、中国政府は市の医療業務の高度化を進めた。一部の医療従事者は西洋の大学の卒業すらしていた。

劉公島の民間病院、20世紀初頭撮影。そこは1903年に建築され、1915年に改築された。復帰後中国政府は、威海の理想的な気候を視野に入れて、そこを自然の療養所に変換した。

肺疾患(しっかん)治療センター、1937年の冬撮影。当時、中国政府は都市部に無償診療所を設立した。黒熱病(ねつびょう)に対する無料の診断と治療運動は実業家の出資によって実現した。

現在の4849廠付近に1902年に建設された古い野菜市場。そこは最初の屋内市場であり、もう一つの屋内ものは東門外に設立された。

劉公島のシーモア通り、1930年代撮影。中国政府が劉公島を引き継ぐと、イギリス路線を基本として行政と権力を管理した。劉公島の環境保護衛生維持は国内でも最高を維持した。

劉公島の海軍病院の女子トイレ、1938年撮影。威海は1903年から汲み取り式便所の標準化を始め、1930年以降には本土と劉公島には汲み取り便所が60ヶ所あった。

生ごみを運ぶ劉公島の囚人(しゅうじん)、1933年7月。都市の廃棄物の処分は1979年まで人力と動物の力に依存していた。

劉公島の路上清掃員、1919年撮影。返還後、公衆衛生は通商の窓口同様に配慮された。中国政府は清掃員に青い制服と、毎日一時間の作法と容貌の練習を提供したので、清潔でしつけが良いように見えた。

サービス業従業の制服様式撮影。中国人と西洋人双方の夏季行楽地として、威海政府は1936年に管理促進のため従業員が制服で働かねばならないと規定した。

中山路の通り風景撮影。1936年末に中央政府によって承認された、市街地の不足の増大につれて、威海衛政府は市街地の境界の再区分を時々に拡張していった。