漢方では、手足の冷えは一種の「閉塞症候」で、所謂「閉」は不通であり、天気が涼しくなり身体が冷えるなどの訴因の影響を受けると、肝臓の脈動が冷えを受け、肝臓の造血功能に影響を受け、腎臓の陽の気の不足を致し、肢体が冷えて、手足が発赤したり蒼白になったりして、更には疼痛(とうつう)の感覚が出現する。
問題の焦点は、血管が閉塞し、気血の運行が伸びやかでなくなる。解決方法は、運動して血液の循環速度を速め、陽気を上昇する運動をする。
漢方では、脚と人体の全身の経絡は相通しているとしている。「万病は冷えから起こり、冷えは足元から生じる」。一般に「樹木は先に根元から枯れ、人は足元から衰えるので、養生にはまず足を養生する。」足は人体の第二の「心臓」であるという。そこで健康への配慮は足元から始まる。足の保健養生を重視すれば、病気を無くし健康を増す目的とする事ができる。
大地は陰に属し、脚は大地の気に最も接触しており、もし脚の保温に不注意であれば、陰と冷えの気が足から、足首、ふくらはぎ、膝頭、太腿に蔓延し、更に我々の内臓の内面まで入り込んでしまう。
人は年老いて陽気が弱まった時、もし若い頃に脚の保温に不注意であれば、早々に杖に頼り、引いてくるみ椅子で晩年を過ごすことになる。若い頃は寒さ冷えになっても、自身は歯を食い縛って日々を過ごせると思っていたが、中・老年になると、色々な関節の病気がやってくる。
解決できるある動作〜つま先立ちである。
つま先立ちは天がものくさな人達に与えた最も簡単で最も有効な健康法で、それは健康だけではなく、幸福をももたらしてくれるものである。幸せなら足鳴らそうという歌がありますね。
運動は陽気を生み出す、つま先立ちは、あなたの健康の夢を実現することができる。
医学を知っている友人ならば皆知っているが、四逆湯は三陰(三段階の冷え)に通用する処方で、一つは内面を温める処方、体熱を強くする方法で、また陽気を戻し逆を助ける方法でもある。小さなつま先立ち運動は、時には完全に四逆湯を呑むのと同じような効果を得られる。
つま先立ちは古代の古くから行われており、元は「敦踵法」と言い、「敦」はまた「頓」とも作り、つまり踵を踏み鳴らし、つまり我々が言う所のつま先立ちで、胸中に鬱積(うっせき)した不透明な気を排泄するのに有利である。
もしあなたが仕事場で上司の噴気を受けたのならば、家に帰ってからつま先立ちをすれば、心情は平和に落ち着くであろう。
つま先立ちは万病を解消する神秘の効果
腎臓の気を補助する：
足の踵と人体の腎臓経絡関係は密接で、そしてつま先立ちは実際に腎臓経絡のツボを刺激している。足少陰腎経は足の小指の下に始まり、斜めに足の中心の湧泉穴を通り、足の踵に沿って登り、最終的に腎臓経絡の膀胱(ぼうこう)に帰属する。
人間は30歳を過ぎると腎臓の気が虚弱(きょじゃく)に変化し、腎臓の陽気は不足し、往々にして冷えと寒さを恐れ、踵の冷え痛み、下肢の浮腫(ふしゅ)などの症状は、つま先立ちで腎臓の気を補い、腎臓の気の陽気化作用を促進する。
寒冷の冬場には、常につま先立ちをすることは、陽気を助け大きくする大変良い方法である。
脳卒中の予防と治療
漢方では脳卒中は全て本当の陽気が衰えて陰気が盛んになり陽気が欠損する症候で、脳溢血(のういっけつ)はつまり「陰気が盛んとなり陽気が降格」し、陽気が上衝(のぼせ)した症候である。腎臓の経絡は端の裏まで帰属している。
もし赤ら顔、眩暈、手足の痺れ、血圧の著しい上昇などの兆候があれば、この時脳卒中の予防のために、つま先立ちは一つの治療手段となる。
これは道理的に、つま先立ちは陽気を潜めて、のぼせを下すので、おおよそ陽気が上に浮き、焦燥や心熱の上昇などの疾病〜高血圧、めまい、三叉神経の痛みなどに応用できる。
排尿不良
排尿不良は西洋医学では前立腺肥大、前立腺炎などに多く見られる。漢方薬の観点からは、膀胱の気化によるものであり、踵の外側は膀胱経絡が通っている場所で、しっかりとつま先立ちや外側足で歩くと動くと、膀胱を健康に運び、排尿を滑らかにすることができる。
ストレス解消
ホログラフィックポジショニングの理論によれば、踵も脳と非常に密接な関係にあります。つま先立ちを頻繁に行うと、脳内の血液循環が改善されます。
仕事のプレッシャーが大きく、頭を使うことが多い男性の友人は、休憩時間につま先立ちで深呼吸をすると、すぐに脳が活力に満ち、緊張した精神的ストレスを和らげることができます。
つま先立ちは、あなたの足の下に隠された神の医療法であり、その方法は非常に単純であると言うことができます:この動きは、身体を正しい姿勢で維持し、両足を揃え、身体の両側に手を置きます。その後、ゆっくりとつま先を立ち、親指で地面をしっかりとつかみます。つま先から前足に重心を落とし、身体をリッラクスさせます。最後に、踵が地面にぶつかり、柔らかい揺れを誘発し、両足に沿って上半身にアップロードされるつま先立ち運動を行います。つま先立ちで数回立つと心地よく、余韻が長く続きます。
つま先立ちは男性にも「性の祝福」をもたらします。
つま先立ちは腎臓の気を補うことができ、性機能を大幅に向上させる媚薬の効果もあります。方法は、両足を地面につけ、踵を強く上げてリラックスします。この種のつま先立ちの運動を一日5〜6回行うことができれば、一年中継続すれば、腎臓に良い効果をもたらすことができます。
慢性前立腺炎や前立腺肥大症でお悩みの方は、つま先立ちでの排尿がスムーズになります。また、チェス、トランプ、パソコン、長時間立っていない時は、つま先立ちの運動を1時間行うと、下肢の血液がスムーズになり、長時間の座りによる下肢の痺れを防ぐことができます。
つま先立ちの腎臓を強化する法
バレエダンサーがいて、彼女の性機能も非常に優れていると言われており、彼女の男性はしばしば「降伏」します。でも踊ってからは二人とも性機能あがりました。がこの理由は、バレエのポーズでの腎機能に良いことがわかった。普通の人がバレエを習うのは簡単ではありませんが、つま先立ちが多い方でも目標は達成できます。
男性はつま先立ちで排尿すると、排尿がスムーズになるだけでなく、腎臓を守る効果もあると聞きました。腎臓を強化する機能があり、関連する関係により精子を増加することもできます。女性がトイレにしゃがんでいる時、彼女はまた、第一指つま先と第二の指つま先で地面に触れ、立ち、震え、腎臓利尿を補う効果があり、同様に女性の性的機能を向上させ、性欲を高めることができる。
一日7回つま先立ちをすると、足が細くなるだけでなく、エッセンスを強化し、腎臓を強化する効果が得られます。一見簡単な小さなエクササイズは、手足と脳を動かすだけでなく、長時間の脳の過度の使用の問題を解消し、身体を長生きさせることもできます。
つま先で立っている時、両側の脹脛の後ろの筋肉が収縮するたびに押し出される血液の量は、心臓の脈によって送り出される血液の量とほぼ同じです。そのため、チェス、トランプ、パソコン、長時間立ちっぱなしの場合は、つま先立ち運動を1時間程度行うと、下肢の血行がスムーズになります。更に、つま先立ちの運動は手足と心を動かすこともでき、長時間の脳の集中と突然の立ち上げによって引き起こされる黒い目と眩暈の問題を解消します。
このようなつま先立ちの運動を一日5回、1〜6か月続けることができれば、健康効果が期待できます。同時に、長時間立っていることによる踵の痛みも和らげます。慢性前立腺炎や前立腺肥大症の方は、つま先立ちで排尿がスムーズになることがあります。
足の三陰経絡を円滑すると効果がある。
経絡の観点からは、足の三陰経絡を円滑することも有益です。踵で歩くとは、つま先を立てて踵で歩くことであり、脹脛の前側の筋肉を鍛えることであり、百歩歩くことで三陽経を強化することができる。交互に行うと病気が治り、身体が丈夫になります(もちろん、お年寄りの方は安全に気をつけて、ふらふら立ったり倒れたりしないようにしてください。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)がひどい人はやらないほうがいいです)。
つま先立ちはやはり良い有酸素運動であり、心拍数を毎分約150回に保つだけでなく、血液が心筋に十分な酸素を供給することができ、これは人間の血管の健康に有益です。また、脹脛の筋肉と足首を鍛えて静脈瘤を防ぎ、足首関節の安定性を高めます。
大切なことは、それは膝がしらを痛めないので、膝の関節の良くない老人にとても間違えのない鍛錬方法である。
具体的な鍛錬方法は、身体のバランスを保ち、つま先に重心を置き、踵を持ち上げ、ゆっくりと高くする、この動作をリズミカルに繰り返し、強くつま先立ちをしてそして卸して押し付け、だるくなるまで繰り返せば良い。
また、身体のバランスを取るために、補助するものを見つけても良い。このようにする目的はあなたの細い脛に刺激を与えゆっくりと脂肪を消耗さえるためであり、長期に渉り疲労を解消し脹脛の弾性増すためである。
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つま先立ちウォーキング:毎回30〜50歩歩き、少々休憩してから、自分の身体状況に合わせて数セット繰り返す。速さはゆっくり心地よい感覚が宜しい。始めは壁に頼って練習するが、熟練後は補助のものは必要なくなる。
着座でのつま先立ち:膝頭(ひざがしら)と太腿は水平に保ち、ミネラル瓶またはペットボトルを太腿に置き、負荷運動を行い、毎回30〜50回づつ、速度は自分で調節する。
横たわってつま先を曲げる:ベッドで休む時、両腿をまっすぐ伸ばし、つま先の曲げ伸ばしを、両脚一緒でも、片足づつに行ってでも良い。もし脹脛に違和感を感じたら、しばらく休憩する。毎回20〜30回繰り返し、速度は自分朝設置する。
この一見簡単な小運動は、手足と大脳を活発にするだけでなく、長時間の頭脳労働が過ぎる問題を解消し、脳労働過度の悪習を解決し、大脳に良く、腎臓も良く、腎臓が良ければ、性機能も良くなる。
作者: 青島席光春博士(難治病専門)
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