羽(甲骨文字の解釈)
「羽」は音符であり意符でもあり、羽毛を表し借用して翼を表す。甲骨文の「習」 は「羽(翼を表す)」 と (円圏、鳥の巣を象る)」、雛鳥の巣の中で羽ばたきを表す。ある甲骨文の「習」 は円圏の「巣」 を 「日」 と書いている。金文「習」 は 甲骨文の中の「日」 を「日」 に書いている。篆書の「習」 は金文字形の「羽」 を と書き、金文字形の「日」 を「白」 と書いている。造字の本義は、動詞であり、雛鳥が巣で羽ばたきの練習すること。隷書化した後の楷書 は篆書の を と書き、篆書字形の を と書いている。俗体楷書の は篆書字形の を と書いている。
古代人は理論や知識の訓練を「学」と言い、生活を実践の体験を「習」と言った。漢語中では「習俗」と併称し、言葉の意味はもっぱら「俗」を指す。「習」は個人が後天的に養成した行為〜習慣的な思考を指している。「俗」は集団が一定の歴史、地利、社会環境の中で、形成した行為〜習慣的な思考を指している。つまり「俗」は大衆化して歴史的な「習」なのである。『説文解字』に、「習は、数々飛なり。羽に従い白に従う。凡そ習の属は皆な習に従う。」。「習」は、雛鳥が何度も飛び立とうと試すこと。字形は「羽、白」の会意文字である。「習」と関連する文字は、「習」を旁としている。
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