漢字の初の解釈:手
「手」は象形文字である。甲骨文には「手」 、 、 はまだ見つかっていない(「又」字はある)。金文の「手」 、、 字は、人の手の形状を象り、上部の五叉は、五本指を表し、下部の延びた線は人の腕を表している。小篆 、 は基本的に金文の形を継続し、また手の形を象るが、五本指は依然明瞭であるが湾曲している。隷書 の形体はもう手の形は見いだせず、中指は上部で左はらいとなっている。人差し指と薬指は横一となり、親指と小指も長い横一となり、腕臂は縦画に続く左はらいとなっている。楷書ではさらに筆画化して字形は規則正しくなっている。
許慎の「手」に対する解釈は、手は、握って拳とすることができる(『説文解字』、手は拳なり。)である。字形は五本指を開いた手に象る。手と関係する文字は、「手」を偏旁に採用している。
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