漢字初の解釈:系




「系」の会意文字である。甲骨文の「系」 



第一種の上部は「又(片手)」であり、下部は三本の縄の片側を一本の縄に結んだもので、意味は縄を結んで記録する(結縄)であり、それぞれの縄の結び目の多少で、不同の内容を記録するものである。
第二種の上部は「爪」または「又(片手)」であり、下部の横一(一)は一本の棒である。中空の結び目(輪)のある縄が結ばれ、縄に異なる結び目のあることを表し、内容の異なる事柄を分けて記録していることを表す。
第三種の「系」の字は「人」と併せた「係」である。主体は横向きに直立する人であり、人の頸部に縄が掛けられており、処刑のために頸部に縄を掛ける事を意味する。

金文 


小篆 

隷書 

「系」の本義は結縄して事柄を記憶することである。「系」字の構成は掛ける、懸かるの意味から出ている。曹植の『輔臣論』に「群言は口に系(かか)る。」。
「系」は二本あるいは三本の縄を結び、また結び目や輪がある縄のれんである。『淮南子』に「其の足を系絆(ケンバイ=(つな)ぐ)して、以って其の動きを禁ず」。
「系」も継続、連結を指す。『漢書・叙伝上』に「高頊の玄冑に系(つな)ぐ」。意味は、(班固は)高頊の子孫に繋がるという意味である。
「系」は連係するから発展して世系、系統を指すようになった。杜甫の『比部蕭郎中十兄に贈る』の詩句、『漢朝 丞相の系,梁日 帝王の孫。」。
「系」は「縄」と「帯」を指す。『後漢書』に、「青系を以て緄(あや)と為す」。
「系」は高等学校の「数学系、中国語学科系」のように学科を指す。
「系」と「係」「繋」はもともと別の文字であったが、「拴綁(センホウ、縛る)」と「連結」「帯」の意味では三字は通用する。「世系」、「系統」の意味での「系」には、「係」「繋」は使わない。「関連」の意味では「係」と「繋」を使い、「系」は使わない。「是」と読む時は、「係」だけを使い、「系」と「繋」は使わない。


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