漢字初の解釈:京
「就」は会意文字である。
甲骨文の「就」字は合体構成の文字であり、上部の「亯」は古代の高大な基礎上に建築された楼屋であり、通常は祖先祭祀をする宗廟の建築を指し、下部の「京」 、 は立柱、土石を起訴に使用した干闌(カンラン、高床建造物)などの高大な建築物である。
造字の本義は干闌類の建築物内で、楽しむ(または居住する)ために、高い場所へ移ること。
甲骨文の別の書き方の「就」字は「亯」と「京」の位置は上下が入れ替わっている(字義は変わらない)。
金文 「就」は甲骨文の形態を継承して、 と との構成である。
小篆の「就」 字は に従い に従う」左右の構造の字形となっている。
『説文解字』に、就は、高きなり。京に従い尤に従う。尤は凡に異なるなり。
隷書 は小篆の字形を継承し と との構成である。楷書はこれによって「就」となった。
「就」の本義は干闌などの高大な建造物内で亨用(居住)することである。そこで「就」は接近、立ち寄り、傾向の意味に発展している。『荘子』に「利に就かず、害に違わず。」
『広韵」に、「就」は即なり。」『礼記』に、「主人は東階に就き、客人は西階に就く。」
「就」は接近から完成、成功に発展している。『戦国策』に、「三窟巳に就(な)る、君 姑(しばら)く枕を高くして楽を為せ。」
「就」は副詞となり、例えば「しばらくすると雨は止むだろう(雨就停)」のように、短時間内を表す。
「就」は、「もし(仮如)、例え(即使)」な相当する仮定の譲歩を表す接続詞ともなる。例えば「你就送去,他也不会接受(あなたが送っても、彼は受け取ることができない)。」
「就」は現代中国語では接続詞や前置詞として使用される。
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