2400年前の超巨大「保温杯」は大変美しい



一度見れば言葉も失い、正確には同形容して良いか分からない。その精巧さはこの上なく、今に至るも3Dスキャニングを行って模造することもできない。それでも2400年前の戦国時代の職人の手で作り出されたのである。曾侯乙(そうこう・いつ)の尊盤を認識するには注目点が三つある。
酒を夏には氷で冷やし、冬には温める。雰囲気がロマンチック!

尊盤は、尊と盤、二つの器物からできている。尊は酒を盛る器であり、盤はある種の水を作る器である。冬の日、盤内に熱水を注ぐと、尊の中の飲み物を加熱できる。夏の日、盤に氷を盛ると氷冷効果が起きる。夏冬に適合していると言えるので、超巨大な「保温杯」に相当する。ご馳走や祭祀の時を想像してください。このような美鬼が傍にあるのだから、雰囲気がロマンチックにならないわけがない。

銅尊は重さ9キログラム、銅盤は重さ19.2キログラムである。尊盤の象徴的意義は使用価値よりも大きかった可能性がある。その精巧な彫刻の素晴らしさは、極めて豪華で、「曾国」という神秘の諸侯の国の鋳造技術水準の精妙さを表していると表している。

盤底に刻んだ銘文には「曾侯乙作持用終(曾侯乙持用を作りて終んぬ)」とあり、曾侯乙が最後まで使用する意味である。曾侯乙墓から出土した器物には、208ヶ所に銘文が刻まれている。しかしこの尊盤内の銘文は、後に研磨(けんま)され再び刻まれた痕跡がある。2,400年経っても、研磨された痕跡ははっきり弁別できる。
考証によれば、この銘文は曾侯乙は尊盤の最初の持ち主ではなく、曾侯三代に伝わった。このため、曾侯乙は尊盤をいかにも好んで、先君の遺産を引き継ぎ、自分の名を刻んで、最後は墓にまで持って行った。
何匹もの龍を数えると、目が眩む。



盤の脚は四本の丸彫りの対龍である。
盤全体を装飾する龍は56尾、蟠螭48尾である。

失蝋法(ロストワックス)の代表作で、中国古代青銅器の頂点である。


時間は止まらないが、工匠の心は青銅に止まり、永久に流伝し、世人の羨望のまなざしを受け、千年の時を通して、次々と伝説の上に止まっている。


このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。