旅順で大型海軍基地建設するために、李鴻章はまず北洋海軍営無性に道員馬建忠を考察に派遣し、後にまた自ら軍艦に乗り地形考査に向かい、旅順を港湾場所に決定した。朝廷を説得するため、首都のあの世事を熟知しない臣下達の騷々しい弁舌を避けて、彼は外国で成功した港湾建設の例を列挙して言った。外国が停泊場所を建設するには、6条の原則を考慮する。「水深があり凍らず、往来には険阻な場所がないことが、第一である。山が障壁となって台風を避けることが、第二である。道路は中央にあり、食糧を運びやすいのが、第三である。山が近くて多いことが、トックを作りやすいことが、第四である。

日清戦争前の旅順

旅順で大型の海軍基地を建設するには致命的な欠陥があり、それは一つの出入り口しかないことである。旅順この戦略的位置は十分に重要で、北京と天津を守護する門戸である。

旅順港は守るに易く攻めずらく、91メートルの位置口に一層の戦艦が停泊するだけで、それは一騎当千、万夫も開くなしの勢いを形成し、日清、日露の二度の戦争では上陸から旅順口から占領された。これは優所で、また短所でもあった。もし港の口かが閉塞されれば、港内に停泊する戦艦は一塊(ひとかたまり)の金属くずに過ぎない。最初に問題の重要性を認識したのはロシア軍で、彼らは柏嵐子方向に海への出口を開削(かいさく)する計画を設定し、図面を設計し、汚泥(おでい)を運び出し、工事予算が全て完成していた。しかし工事前の時期に、日露戦争が勃発した。日本軍は三度旅順を閉塞したが、港外から封鎖する戦術を採用したが、旅順港内に停泊していた太平洋第一艦隊は戦力を失ったので、艦上の大砲を下ろして山上に運び、陸路の防衛を強化するしかなかった。

著者　旅順　李華家