夹蝦(ハサミエビ)より旨いものはない
春になると海の美味しいものが次から次へと続き、メナダ(赤目魚)、シャコエビ、夹蝦(ハサミエビ)、サルエビ、オオギガイを始め、皆脂の乗って美味しい時期であり、海辺の岩礁のナガラミ貝類も身が殻いっぱいで、香も良く、この時期は、まずい海鮮はない。
海鮮にはそれぞれ美味しさの強みがあり、順番を並べるのは簡単ではないが、私は個人的にハサミエビを押す。ハサミエビは身が小さく、食べるのは面倒で、他の海鮮ほど有名ではなく、ただし美味しさはその他の海鮮より抜きん出て、その美味さはその他の海鮮に一番旗を立て、身は噛み応え(かみごたえ)があり、威海方言では糸哏(スーヘン)と呼び、鮮味に旨味(うまみ)があり、みな垂涎(すいぜん)すると思う。
夾蝦(ハサミエビ)は、学名を鼓蝦(テッポウエビ)、威海の多くは夾蝦(ハサミエビ)と称すが、それには大変顕著な特徴があり、二つのハサミは一つが大きく一つが小さく、大きいそれは自分の身よりも長い。周辺では嘎巴蝦(カッパ)、夾吧蝦(シヤオバ)、花腰子(ファーヤオズ)とも言う。ここ数年で、テッポウエビの価格は市場での出初めはやや高いが、一般には一斤(500グラム)12・13元ぐらいで、安くてうまい。
平日仕事が終わると、2斤(1キログラム)の飛び跳ねる(とびはねる)ハサミエビを買って、家に帰ると綺麗に洗い、鍋に放り込み(ほうりこむ)、少々水を加えて、生姜を加えたい場合は、数片を切り、その後鍋に蓋をして、火をつけ煮ると、間もなく、真っ赤なハサミエビがすぐ鍋から出すことができる。これは我々が日常最も大切にする食料である。
当然、ハサミエビには色々な作り方があり、例えば上部を巻き込んで揚げ、調味料を入れて和え(あえる)たりするが、私には清煮ほど美味しくはないように感じる。ハサミエビを食べるには、まず頭をもぎ取り、その後頭の方の殻を二節取り除き、白い蝦の身が出てきたら、右手の食指(人差し指)と拇指(親指)でしっかり外に引っ張ると、すぐ完全なエビ肉を得ることができ、あまつさえすぐ食べられる。ハサミエビを最も堪能するには平鉢から大きいものから小さいものまでほじくり出して、ずっと食べると傍にはエビの殻が山となり、平鉢には小さくかわいいのとうず高く外された大ハサミが残るが、片付け捨てれば、心は大満足である。
ハサミエビは、今年私はまだ食べていないが、もう何日もそれを考えていて、しかもうまく煮て家のどの平鉢に盛ろうかと、私はずっとそのことを考えていた。同級生によれば、毎年清明節(花祭り)の頃には、ライギョの群れがハサミエビの波を追っかけに集まるので、彼ら釣り人は清明節前後の半月にライギョを釣りに行くが、良い時は一日で数キロを釣り上げ、ハサミエビもいなくなると、ライギョも行ってしまうと。この話を聞いて、実際に危機感を持ったが、ハサミエビは、きっと踏ん張って、待てば、私の帰宅を待っていると⋯春の対蝦龍蝦シャコエビシャコエビ
鷹蝦
大対蝦 白銀蝦
大鷹蝦ハサミエビの蝦米
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。