中国のリングは煙台に見られ、煙台のリンゴは棲霞(せいか)に見られる。煙台のリンゴの中心生産地区としての棲霞リンゴは、1880年代より以来、ずっと中国リング産業の発展をリードし、前後して中国リングのミヤコ、中国のNo. 1フルーツシティ、中国の優秀旅行都市などの栄誉称号を獲得している。清の光緒年間に編纂された『棲霞県志・食貨志』の記載によると、棲霞は古代リング栽培の記録がある。棲霞の近代リング栽培の歴史起源は1871年を淵源とし、アメリカ長老会の宣教師ジョン・ネビウスが煙台に持ち入れ、中国のリンゴ栽培の新時代を開創し、「中国最初のリンゴ」となった。

百年を通過して、棲霞のリング栽培技術は継続的に更新(こうしん)されてきた。資料の記載によると、車身制度の制約と戦争の蹂躙(じゅうりん)によって、1949年の(新中国)建国前に、棲霞県全体のリンゴ栽培面積はまだ規模を形成しておらず、総生産量は1トンに満たなかった。1963年に県政府は果物産業を発展させる一連の措置を採用し、農民に積極的に果物栽培を激励(げきれい)した。

15年の発展を過ごし、棲霞の人民は土壌で肥料を施し、花と果実の管理、成形と剪定(せんてい)、病気害虫の防除(ぼうじょ)などの方面で豊富な経験を累積(るいせき)し、1978年に総生産量は9.28マントンに達し、山東省1位に躍り出た(おどりでる)。

1983年に全県の果樹園の総面積は14.78万畝(98.5アール)に達し、果物の総生産量は13.60万トン、その内リンゴの面積は11.40(76アール)、総生産量は9.92万トン、全国の県クラスのリング生産量のトップに躍り出た。

1991年に棲霞のリンゴ面積は37.80万畝、総生産量は27万トンで、品種では紅富士が80%以上を占め、棲霞リンゴの代表品種となり、また大多数の果樹では矮小化(わいしょうか)密植の栽培方式を採用し、110種余りを植栽した。1990年代に、棲霞の一部の郷鎮(地方)では煙台果樹科学研究組織と協力して、全国的に有名な苗木(なえぎ)の繁殖基地を建設し、大量にリンゴの優良新品種の品種の育種(いくしゅ)を導入し、棲霞のリングの遺伝資源を豊富にするばかりでなく、同時に両親寧などの省区へ数十億株のリングの苗木を提供し、全国のリンゴ生産地区の生産のために苗木保障を提供し、全国の栽培管理のためにモデル地区と創業リーダーとなった。

1996年、棲霞子は2001富士などリンゴ新優良品種の普及に力を入れた。劣って(おとる)いる品種やまだ新しく優れていない果樹の改良も急ぐ。また、果樹園での覆草と種草、土壌測定法による施肥(せひ)、有機肥料の施肥などの技術普及に力を入れた。

棲霞子は北緯37°05′ー37°32′に位置し、煙台リンゴの核心区と主産である勘渤海湾地区の典型的な代表である。膠東半島の奥地に位置しており、境内は山が起伏し丘陵が続くため、「膠東棟(むね)」と呼ばれている。現在、全市のリンゴ栽培面積は128ヘクタールで、年間リンゴ生産量は22億キロである。果物産業の年間生産額は160億元を超え、リンゴの栽培面積、総生産量、果物の品質、産業のレベルはいずれも国内トップの地位にある。リンゴ産業は既に棲霞市の富民強市の基幹産業となっており、そのため棲霞市は「リンゴに支えられている都市」とも呼ばれている。

棲霞は北緯37°のリンゴ黄金栽培地に位置する。気候は暖温帯季節風型半湿潤大陸性気候に属し、年間の降水量が適度、かつ光が十分で、雨熱同時期、秋の昼夜の温度差が大きい。その為、生態条件はアメリカワシントン州より優れ、日本、韓国を遥かに上回り、リンゴの開発条件を発展させるには優れている。

国内には山々が連なり、丘陵も連なっているため「六山一水三分田」と言われている。棲霞リンゴは山腹の棚田に多く植えられている。山腹の棚田(たなだ)は日当たりが良く、気候が優れている。また、土壌は柔らかくて通気性が良い。更に、ミネラル含有量(がんゆうりょう)が豊富で、窒素、リン、カリウムの割合が調和しており、かつカルシウム、マグネシウム、亜鉛(あえん)などリンゴに必要なミネラルを大量に含んでいるため生産した果実の栄養価値が極めて高い。

独特な風土条件、優れた気候条件と良好な生態環境は棲霞リンゴの美しい外見と特別な品質を育ん(はぐくむ)できた。

棲霞リンゴの品質の特徴は「見た目が良く、サクサクとした皮が薄く、甘酸っぱく(あまずっぱい)手口当たりが良く、香りが良いこと」だ。

棲霞市送山街道工業団地内に位置するの煙台白洋河酒造株式会社は、一陣の濃厚で馥郁(ふくいく)な果物の香りが鼻つく。元々、原料の破砕(はさい)圧搾(あっさく)工場で、色鮮やかで、大小整えられた赤リングがここで厳格な選別、洗浄(せんじょう)、破砕、圧搾、濾過(ろか)など多様な工程を進行し、新鮮なリンゴ果汁を発酵タンクに投入して、別側のシードル(リング酒)タンクからの生産ラインが昼夜熱気に溢れ、酒香が四方に溢れている。