近代煙台郵政建築
清政府が煙台に郵政局を創設したのは1896年であり、1925年に郵政局の事務棟を新設した。本館建築は17世紀のフランス古典主義様式で、方形平面、対称になっている壁面で、中央の入り口は円柱式を採用し、上下二層の重柱式で、上層には花飾りを帯びた三角形の切妻がある。屋根の軒には豊富に凸出した線角が豊富な陰影を造成し、強烈な水平方向感を形成している。全体の建築構図は荘重典雅で、比例的に調和して均等、煙台の洋風建築中の佳品とすべきである。
1893年の初めから、イギリス、フランス、ドイツ、日本、ロシアは煙台に郵便局を設置した。1906年、イギリス大東電信会社は海岸通りに煙台電信局を新しく建てた。木煉瓦造りの2階建てで、1階はアーチを帯びた庇(ひさし)、石造りのアーチ型の扉で、屋根は傾斜しておりトタンの瓦で出来ている。ファサード(建築正面部の外観)は簡潔で飾り気がなく、建物の主要部分は英国的な特徴を持っている。
1900年に設立されたドイツ郵便局は、ドイツらしい特徴を持ち、ほぼ正方形の2階建てで、壁の角は円弧(えんこ)形状、丸く曲がった切妻式の三角屋根、丸いアーチ形のドアや窓に弧線形のインテリアなど、円弧形状をより多く採用している。全体的な建築設計は比較的シンプルである。
これに対して、ロシアの郵便局はもっと装飾的である。こちらも壁の角や切妻式の三角屋根、ドアや窓は弧形ではあるが、円の中に方形があり、弧形の上には多くの線や角を帯びた装飾があり、同様にトタンの瓦葺きの屋根を採用している。
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